『石高』を理解すると歴史はもっと楽しい(初心者向け)


こんにちは!ATERU(@aterubase)です。
この記事は『OLD-ATERU』の2018年過去記事です!

ボクのこの着ぐるみ姿は、2023年~『OLD-ATERU』で表記です。
よろしくお願いいたします。


こんにちは!実は歴史好きでもあるATERU(@aterubase)です。

今回は『石高(こくだか)』について、意外に知らない方も多いのではないかとの事で記事にしました。石高を知ると歴史がもっと楽しくなります。

大河ドラマや時代劇等で『いっいっ1万石ぅ~!!!!』とか驚くシーンを見る事も多いと思います。よく分からないけど、スゴイんだな~と漠然としている方も多いのではないでしょうか?
記事に書いておきながら恥ずかしい事かもですが、ボク自身も社会人になる直前まで実は歴史好きでありながら長年その漠然状態でした(笑)
漠然としている事も判ればより面白くなる!その当時の実感を思い出して記事にしております。

仮に読者の方が、仮に知らない事があったとしても決して恥ずかしい事はありません。
知る事は次に繋がる成長のキッカケです♪

1.『石高』ってそもそも何?

石高(こくだか)とは、近世の日本において、土地の生産性を石という単位で表したもの。太閤検地以降、地租改正まで、大名・旗本の収入および知行や軍役等諸役負担の基準とされ、所領の規模は面積ではなく石高で表記された。また農民に対する年貢も石高を元にして徴収された。

※引用元:石高 Wikipediaより引用

Wiki先生(Wikipedia)によると、この様な表現で始まります。石高はそのまんまの意味です。
ちょっと難しいと感じてしまう方もおられるかも知れませんが、太閤は『豊臣秀吉』の事です。検地とは『畑面積・収量の調査』の事です。
秀吉の指示で全国的に石高を検地したのが『太閤検地』。それ以降では、明治政府が年貢制(廃止)→地租制(改正)にするまで検地はその方法を変えながらも続きました。

地租制(現在は固定資産税)もなかなか厳しいよ~( ;∀;)他の税金も多々・・・仕方がないのは解るけど、みんな一緒に辛いよね( ゚Д゚)
年貢に変わり税金で苦しむ現代日本人は今でもいっぱい!!!税収しても税金は正しく使ってね!!!お願いします!!!(少し脱線の余談でした!失礼!)

秀吉が天下統一を成しえたから全国的に検地できて、石高の統一見解が生まれた訳です。ちなみにボクに縁ある山梨は、甲斐23万石とも言われてます。時代によってや見解でも変わるのであくまでご参考までに。

 

江戸時代中期頃までは、石盛(見積生産高)を調べるその担当者判断が主になっていた為、当時の農民にとってはその担当者次第で運命を握られていた!と言っても過言でないかもしれません。それが理不尽になれば一揆も起こっていた訳です。

生きる為に田畑を隠す必要もあったり、戦にも兵糧米が必要不可欠なので大変重要な訳です。2017年大河の『おんな城主 直虎』でもそんなシーンがありましたね。この石高の関係する歴史舞台では度々、『○○○石や年貢』の話題は必ず出てきます!

いつの時代も『土地や課税』に関しての話題は絶えないですね・・・(;’∀’)

現代ではGDP(国内総生産)って形の方が解りやすいかもしませんね。

 

2.『1石』ってどの程度?

米の1石は下位単位では10斗にあたり、同じく100升、1,000合に相当する。日本では、1食に米1合、1日3合がおおむね成人一人の消費量とされているので、1石は成人1人が1年間に消費する量にほぼ等しいと見なされ、示準として換算されてきた(1000合/1日3合で333日分)。面積を表す日本の単位である反は、元は米1石の収穫が上げられる田の面積として定義されたものであった。また容積単位としての石は、10立方尺を指す。例として材木の材積を示す場合、1石は「1尺×1尺×10尺」である。下位単位の1立方尺は才。
1952年(昭和26年)の計量法により尺貫法の使用が禁止され、公式には使われなくなった。現在は、材木取引など一部の商慣行に残るのみである。

※引用元:石(単位)Wikipediaより引用

 

少しだけ判りやすく補足します!
・1合=約150g(炊飯すると約330g/茶碗約2杯位/小ぶり🍙3個位)
・1石=1,000合に相当(炊飯すると約330,000g/茶碗約2,000杯位/小ぶり🍙3,000個位)

1石=150,000g(150kg)です。仮にお米1kgが500円とすると・・・・。

1石=75,000円!!!

《現代の年収に単純換算》

年収100万円=13.3石程度!!!

年収1,000万円=133.3石程度!!!

年収1億円=1333.3石程度!!!

『いっいっ1万石ぅ~!!!!』・・・納得しませんか(笑)

おおよそ『1万石=7億5千万円』です。凄っ!!!( ゚Д゚)

 

『1万石』
米:10,000,000合(炊飯すると約3,300,000,000g/茶碗約20,000,000杯位/小ぶり🍙30,000,000個位)

1人で、小ぶり🍙を日本人の人口約4分の1に配れます・・・。
ちなみに江戸時代中期~後期頃の人口は、約3000万人前後と言われてるので、ほぼ全員に小ぶり🍙を配れます!

えっ!1石の価格表現がおかしい!?例えばですよ例えば・・・(; ・`д・´)

実はそうなんです。
昔と現在では米の価値もお金の価値も全く異なり、江戸時代の1石相場だけでも約6倍位の価格差の見解があったりします。
だから一概に1石がどの位の価値と言う表現は難しいのですが、あくまでここは単純に凄さだけ判っていただけたらと思います。

間違っていないのは、当時1石=1人1年分の食糧費相当です。
仮に1石が75,000円の場合、示準として換算されてきた(1000合/1日3合で333日分)で計算すると1日の1人の食費は225円程。
3食食べれば、1食は75円です・・・。現代社会で1年を3食健康に食べて行くには少し無茶ありますよね( ゚Д゚)ななじゅうごえん・・・。1日1食でも工夫しなければ難しいですね。
当時の人たちに比べて現代人は本当に裕福な方です。

石高については、見解や時代によっても基準が違うので一概には言う事が出来ず、はっきりとした金額換算はできないのが現状です。
おおよそとして、あくまで参考ベースとして捉えるのが間違いないでしょう。

結局、『1万石=1万人が1年食べていける』の表現が現代で例えるのなら一番、凄さとしても確実な見解としても判りやすいと思います。

sponsored link




3.江戸時代の大名(藩主)の目安は1万石

江戸時代の大名は、石高1万石以上を有する領主&藩主です。幕藩体制で、江戸幕府(中央政府)に従う大名は、その領地を『半独立国(藩)』として治める事を許されました。
つまり当時の日本は三百幾つかの『半独立国(藩)』による連合国家でした。

山梨(甲斐国)では、以下の藩が過去には存在してました。(※山梨寄りですみません(;’∀’))

谷村藩(鳥居氏・秋元氏)

甲府藩(徳川氏・柳沢氏)

徳美藩(伊丹氏)

甲府新田藩(甲府藩の支藩)(柳沢氏)


1万石で大名とな!・・・。つまり条件として、現代では仮に宝くじで10億円当てて(1万石を超え)、政府に従えば晴れて大名(藩主)に成れる訳か( Ꙭ)‼︎・・・成れるかぁ~!!!成れんわっ!!!
しかも金額はさっき訂正したではないか!ガーン!!!そうだった( ゚Д゚)※とんだ茶番でした!!!m(__)m

当時の1万石は大名の目安なので、
そなたは・・・これからは1万石じゃ=君はこれから『大名格』だよ!って事で必然的に責任も大きくなります。

自分の石高で所領する地域やお家の活性化をできるか否かが重要・・・。
大名は大名格を守りつつ、石高を増やして家臣を召し抱えたり所領地域の民を守る為に、その手腕を常々問われていた訳です。特に戦国時代は乱世だったので、武功等により石高が急激に増えたり減ったりする世の中でした。
戦国時代の人気が高い理由の1つに『石高』が関係する事も多々あります。

また大名だからといって、必ずしも裕福ばかりではなく、『大名ならではの義務等で財政を圧迫』する事もあったのですが、本題と少し離れるので戻します。

江戸時代でも功労者が認められて石高を増やしたり、石高の多い大名が分家をして藩を増やしたりする事で、結果三百幾つかにも大名格(藩主)が増えていきました。または逆に廃藩も、もちろんありました。

大名の石高も大小様々なので、大名の中でも江戸時代では『5万石以上が中大名』、『10万石以上が大大名』と呼ばれており、格の差はありましたが、大名には間違いありません。

4.まとめ

 

今回は『石高(こくだか)』についての話題でした。世襲や実力社会の世だったとはいえ、認められる喜びは昔も現代も変わりありません。
解りやすく『現代のお金価値』で石高を表現してしまいましたが、それ以上に深いものであり、一概に例える事のできない『歴史の奥深さや楽しさ』に繋がります。

何より武家社会で名を挙げる為に『石高』は目安として必要不可欠なものでした。

当時で言うボクの石高はざっと・・・えっ!(笑)・・・笑えない!!!上げてく最中!!!

1万石まではいかなくとも、ソコに近づける様に少しでも地道でも這い上がってやる!と心に決めたのでした。高すぎる!?それは気にしない!みんな目標は大きく(*^^)v

万一でも大名クラスに成れたら、本当に困っている人を見出して助けたい!そんな大金あったら色々感覚狂いそうですしね(;^ω^)

また、この記事で『石高』を少し理解されて、更に歴史に興味を持ってもらえたら嬉しい限りです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!感謝♪
 
 

 

ABOUT この記事をかいた人

 
 ATERU(中の人) @aterubase

イラストレーターを土台に活動中の異色経歴な独学絵師+α。
これからの飛躍をご期待してくれる方々に感謝してコツコツ邁進中🌈